実は絞られているのか…。ボストン・グローブ紙(電子版)は30日(日本時間31日)までにポスティングシステムでのメジャー移籍を目指している広島の鈴木誠也外野手(27)の移籍先について「(レッドソックスOBの)上原浩治氏はレッドソックス入りを勧めているが、球界ではジャイアンツとマリナーズが有力と見られている」と伝えた。

 同紙は移籍先の有力候補に挙げられるレッドソックスの地元紙。“レッドソックスが獲得に白旗を掲げた”ともとれる報道に波紋は広がり、米CBSスポーツ(電子版)も30日に続いた。実は米スポーツサイト・アスレチックのベテラン記者ピーター・ギャモンズ氏が27日(同28日)に自身のツイッターで「GMたちの一致した意見は、マリナーズよりジャイアンツが先に彼を獲得」と投稿していた。米大リーグ機構(MLB)関係者の中では共通認識のようだ。

 MLBはロックアウトに突入してまもなく2か月になるが、メジャー選手との移籍交渉などは凍結中。ロックアウト前に提示された条件などの情報がリークされた可能性もあり、ジャイアンツとマリナーズの条件が他球団を上回っているのだろう。いずれにしろ、鈴木誠はロックアウト終了後直ちに、候補球団との直接面談や施設の見学を行うと見られている。