阪神・近本光司外野手(27)はプロ4年目となるシーズン完走を見据え、マイペースのキャンプ調整を貫く構えを示した。

 矢野監督から「野手陣で唯一のレギュラー選手」と全幅の信頼を置かれている背番号5は、「とにかくケガをしないように。勝手に(状態が)出来上がっていたらいいな、という感じです」と〝急がず焦らず〟の姿勢を強調。初の実戦となる8日の日本ハム戦(宜野座)への出場も「ないですね。毎年そんな感じですから」とした。

 自他ともに認めるスロースターターということもあり、開幕直後は数字を落とすケースが多い近本だが、無理な調整やピーキングはせず泰然自若の構えで臨む考えだ。「(無理に開幕に)ピークにいったら後は落ちるだけじゃないですか。それはコントロールできないこと。先のことを僕はイメージしないんで、ただ目の前の試合をやっていく」。穏やかな口調でほほ笑みながら、それでも力強く言い切った。