6日からテレビ朝日系で放送がスタートする新アニメ「デリシャスパーティ♡プリキュア」(日曜午前8時半)でプリキュアを演じる菱川花菜、清水理沙、井口裕香の3声優が、このほど、オンラインで会見を開いた。

キュアヤムヤムこと華満らん役の井口裕香は、人気作品に多数出演し、13年にはソロ歌手デビューするなどトップ声優の1人として活躍している。それでも、2004年(平16)2月1日にテレビ朝日系で放送がスタートした第1作「ふたりはプリキュア」から数えてシリーズ19作目の今作まで、出演を熱望しながらかなわなかったと明かした。

「何度も今まで、プリキュアのオーディションは受けさせていただいていましたし。でも、きっと、もう受からないから、いつか敵役だったり、もっと私が芸を磨いて、どこか、何かの形で作品に携われたらと…声優としての目標だった」

キュアヤムヤム役に合格したと聞いた瞬間、号泣したという。

「めっちゃくちゃ、本当に、うれしくて。夢がかなった。しかも、こんなに、かわらしいヤムヤムを演じられる。受かったと聞いた時、みんな(他の女性声優)が言うように、夢みたいだった。とっちらかって、ギャーッと叫んで大泣きするし。こんなにテンパることは久しぶりだというくらい、うれしさ、驚き、感動…今までの思い、これからが、ごっちゃになって胸がいっぱいになった」

作品のキーワード「ごはんは笑顔」にちなみ、会見の中で、おいしいご飯のエピソードは? と質問が出た。3姉妹の末っ子を公言する井口は「昔、井口家は、おじいちゃん、おばあちゃん、おば、お父さん、お母さん、お姉ちゃん、お姉ちゃん…私が小さい時に8人で住んでいた。みんなが、そろわないと『いただきます』はしない」と、大家族での食卓の様子を明かした。その上で「今日、あったことを、そこで話す。もちろん、おばあちゃんとお母さんが作ってくれたごはんは、めちゃくちゃおいしいんですけど、その日あったことを全部、共有してお話しして、学校のことも全部、相談するのは家族が最初」と、食卓が単なる食事をする場ではなく、家族の絆を深める場だったと指摘。「大人になってくると、なかなか、みんなそろうのは難しい。その時、その時に誰と一緒に食べ、どんな時間を過ごすかが大事」と、家族が集まる食卓の重要性を強調した。

大好きなメニューについて聞かれると「私は、お母さんが作ったコロッケ。どのコロッケにも負けない。メチャクチャおいしい。この世が今日で終わるなら、何が食べたい? となったら絶対、お母さんの作ったコロッケ」と即答した。その上で「特別な具材が入っているわけでも、特別な調理法でもないんですけど。じゃがいもがゴロッとしていて、衣も程よく薄めのサク、フワみたい。ソースをこれでもかとかけて、一口サイズで1日に8個は食べられる。毎日でも食べたいです」と力を込めた。そして「自分が作っても、姉が作っても、それなりの味にしかならない」と苦笑した。