日本に対し、イチャモンとしか思えないようなクレームをつけ続けている韓国・誠信女子大の徐敬徳(ソ・ギョンドク)教授が、今度は中国にかみついた! 旭日旗を“戦犯旗”と呼ぶ徐氏は、建築物や食品パッケージ、サッカー日本代表のユニホーム、靴のデザインなどに放射状の赤い線が使用された画像をネットで発見すると、執拗にわめきたて、世界に日本バッシングを発信していることで知られる。その矛先が今回、中国に向かった――。

 徐氏がクレームを入れたのは、中国の春節(旧正月)だ。31日から春節連休(6日まで)に入ったが、その英語表記について、疑問の声を上げ、訂正を迫る行動を起こしている。

 徐氏は春節連休スタートのタイミングに合わせた1月末、SNSで「春節の英語表記を『チャイニーズ・ニューイヤー』から、『ルナー・ニューイヤー(旧暦の新年)』に改めるべきだ。春節文化があるのは中国だけでなく、韓国や多くの東南アジア国家にも存在している。それなのにチャイニーズ・ニューイヤーと中国の名前だけが入っているのはおかしい」と主張した。

 中国のSNSでは「春節文化は中国発祥なんだから何の問題もないだろ」「この教授はこんな活動やって大学から給料もらえるのか。ヒマで楽そうだな」「ルナー・ニューイヤーに変更できたとしたら今度はコリアン・ニューイヤーに変更するとか言いだしそう」など、うんざりしたコメントであふれている。

 ユーチューブチャンネル「地球ジャーナル ゆあチャン」で日中の情報を発信している中国人ジャーナリストの周来友氏はこう語る。

「本来なら、韓国社会の未来をつくっていく若者に正しい知識を与えていくべき存在であるはずの大学教授が、故意に問題を大きくし、不必要に他国との論争をあおり続けているのです。韓国の素晴らしい誇るべき文化や技術の発信にその労力を傾けてほしいものです」

 徐氏は「日本海(ジャパン・シー)」の英語表記を「東海(イースト・シー)」に変更すべく、世界にイチャモンを発信し続けている。新たなターゲットにされた中国はどう対応するのだろうか?

 また中国は、韓国が主張する起源説にもイラついている。

 韓国がソメイヨシノ、相撲、歌舞伎、剣道、空手、折り紙、日本酒、すしなどを「韓国が起源だ」とかみついてくることは、日本にとっては慣れっこになっている。ところが近年、韓国が中国に「漢字の起源は韓国だ」「箸を発明したのは韓国だ」「孔子は韓国人だ」と言い始めているのだ。

 2020年に中国の伝統的な塩漬けの発酵野菜「泡菜(パオツァイ)」の製法がISO(国際標準化機構)の認証を受けると、韓国が「中国は文化泥棒」「中国がキムチを盗んだ」と言いだした。中国にとってキムチは「朝鮮泡菜」「韓国泡菜」であり、あくまで発酵野菜にトウガラシなどを加えた泡菜の一種という扱いだった。

 しかし、キムチの“宗主国”である韓国は激怒。前述した徐氏は21年、米紙「ニューヨーク・タイムズ」に「キムチは数千年間継承されてきた韓国の代表食文化であり、今やキムチは世界の人のものとなったのだ」という意見広告を出した。これに中国側も反論し、“キムチ論争”がいまだに続いている。

 周氏は「異常なまでの韓国起源説へのこだわりにうんざりしているのは日本だけではありません。中国でもこの数年、韓国起源説がたびたびネット上で話題になることが多く、日本同様、冷ややかな目で見る人も少なくありません」と話している。