ソフトバンク・王貞治球団会長兼特別チームアドバイザー(81)が宮崎春季キャンプ(生目の杜運動公園)初日から〝希望の若鷹〟にロックオンした。

 打撃練習でまず熱視線を送ったのは即戦力ルーキー。ドラフト2位・正木は「実戦的」と評し、同4位・野村勇は「結構パワフル」と小柄ながら意外性のあるパンチ力をたたえた。

 昨秋キャンプで熱血指導した高卒2年目の井上には「(秋に)グリップをゆっくり持ったらどうかと言ったら、オフの間にやってくれていたのがうれしかった」と思わず笑みがこぼれた。利き手の右手でバットを強く握ることでこねてしまう悪癖のある井上。課題を克服しようと柔軟に取り組む姿に目を細めた。

 また高卒4年目の水谷もフリー打撃後にすぐに呼び寄せて指導。「大きいけど器用な感じ。足も速いし、楽しみ」と身長193センチ、体重95キロのスケールの大きさに胸を高鳴らせていた。