巨人の宮崎春季キャンプは2日に2日目を迎え、一軍のメーン球場であるサンマリンスタジアムでは緊張感あふれるノックが繰り広げられた。

 捕手を含めた野手陣が二塁、遊撃、三塁、外野の4ポジションに分かれ、10分ごとに守備位置を変えながら行われたノック。誰かがエラーなど捕球ミスをすると、時折〝連帯責任〟として参加した野手全員にその場で20回のスクワットが課せられた。ただでさえ厳しいメニューな上に、より体力を奪われるスクワットはキツい…。

 結果、計40分間のノックでスクワット20回×9セットで計180回。しかも、ノッカー役を務めた元木大介ヘッド兼オフェンスコーチ(50)の視野はおそろしく広い。鬼軍曹から見て前方の選手が〝目隠し〟となり、その背後の死角でスクワットをしていた広岡には「大志~、隠れんな!」。大城にも「(回数を)ごまかすな!」とズバリだった。

 さらに、全員スクワットの際に外野中堅付近でシレッと倒れ込んでいた主砲・岡本和も見逃してはもらえなかった。本塁付近から「おーい、ゴールデングラブ! もう(ほかの選手のスクワットが)終わってんぞ!!」。球場じゅうに野太い声をとどろかせていたが、若手中心のナインはヘトヘトになりながらも、その後の練習メニューをこなしていた。