ジャーナリストの田原総一朗氏(87)が3日、ツイッターで石原慎太郎さん(89)を偲んだ。

 石原さんは1日午前、東京・田園調布(大田区)の自宅で死去。一橋大在学中の1955年に小説「太陽の季節」で文壇デビューし、昭和生まれで初となる芥川賞を受賞した。

 その後、政治家に転身。参議院議員1期、衆議院議員9期、東京都知事4期を歴任。14年に政界を引退した。

 石原さんと親交のあっ田原氏は1日にツイッターで「大ショックだ。僕は作家になりたくて彦根から東京に出て来たが、石原慎太郎さんの『太陽の季節』を読んでそのリアリティ、そして従来の常識をぶち破る凄まじさに圧倒され、作家になる事を挫折せざるを得なかった」と、自身にとって大きな存在であったことを明かした。

 さらにこの日も「戦争を知ってる世代が少なくなり寂しいです。石原さんと最後に会ったのは7年前で『天才』を執筆するから取材したいと連絡がありお会いした」と回想。

 続けて「石原さんは1人でやってきて2時間近く熱心に話を聴いてくれた。石原さんに憧れて作家を志して彦根から東京に出てきた僕に取材してくれてとても感慨深かった」と明かし、故人に思いを馳せた。