日本ハム・新庄剛志監督(50)が6日、チームの前指揮官で侍ジャパン・栗山英樹監督(60)の表敬訪問を受け約10分間、敬意を表しながら先輩監督の話に耳を傾けた。

 この日の正午前、ジャパンの視察のため古巣・日本ハム名護キャンプを訪問した栗山監督は正午過ぎに三塁ベンチ前で自身の後任である新庄監督に自ら歩み寄り、新監督を激励した。

 まずグータッチを交わした両者は、新庄監督が終始手を前で合わせ、栗山監督の話を聞き入るような形で始まった。

 昨年の退任前に新庄監督と対面し「みんなが思っている以上に、野球に対する情熱や理論はしっかりしている。この子たちを勝たせてくれると信じている」とバトンをつないだ栗山監督だけに、その話は尽きなかった。

 時折、話を振られた新庄監督がうれしそうにチームの状況を話す姿を、多くのファンがスタンドから見守った新旧ファイターズ監督の懇談は約10分間続いた。

 それでも最後は報道陣に向け栗山監督に「ビッグボスポーズ」をお願いし、新庄ワールドに巻き込むエンターテインメントぶりは変わらず。この日は、先輩監督に対してちょっと謙虚なビッグボスだった。