巨人の宮崎春季キャンプは6日で第2クール2日目を迎え、元木大介ヘッド兼オフェンスチーフコーチ(50)が再び痛快ノックを繰り広げた。
この日も全体練習後の特守でノッカー役を務め、岡本和真内野手(25)と吉川尚輝内野手(27)、北村拓己内野手(26)にノックの雨を降らせた。ダッシュでゴロを追いかけても捕れるか捕れないが絶妙なコースに打ち分け、3選手のユニホームはアッという間に全身泥だらけとなった。
元気に声を出しながら必死に食らいついていたなか、北村は一、二塁間を抜けようかという打球にダイブ。しかし、白球はグラブには収まっておらず、北村は「ヒット!」と捕球ミスではないとアピールした。ここで元木ヘッドは「〝リクエスト〟や」と検証を試みることに…。とはいえ、公式戦のようにテレビの中継映像があるわけではない。機転をきかせてノックの模様を近くで撮影していたスチールカメラマンのもとへ歩み寄り、問題のシーンを検証。その結果「落としてます」と北村に告げたものの、当の本人は「ヒット」と〝抗議〟だ。
試合中であれば、リクエストによって下された判定に抗議すると退場処分となってしまう。元木ヘッドは「退場やで」と笑いつつ、グラウンドから追い出すどころか、さらに右へ左へと走らせまくった。最後はタフな岡本和も大の字に倒れ込むほどハードな練習となったが、3人とも「ありがとうございました!」と充実の表情で汗をぬぐっていた。