第1のミッションクリアだ。北京五輪のアイスホッケー女子1次リーグB組(8日)、世界ランキング6位の日本代表「スマイルジャパン」が、同7位の強豪・チェコをペナルティーショット(PS)戦の末に撃破。勝ち点を9に伸ばし同組のトップ通過を果たした。

 すでに準々決勝進出を決めている日本だが、勝った方が首位通過となるだけに負けられない一戦。開始4分に、最初のパワープレーのチャンスで床秦留可(24)のシュートで先制に成功した。

 その後はチェコの激しい反撃を受けるも、しのぎ切って第1ピリオドは終了。だが、攻勢を強める相手の圧力を受け、第2ピリオド6分、パワープレー(PP)のピンチの中、同点とされた。

 終盤には相手が2人少ないチャンスを生かしきれず、第3ピリオドを迎える。その開始早々に床がこの日2点目となる勝ち越し点を奪取したが、すぐに追いつかれる苦しい展開となった。

 それでも2戦連続でもつれこんだPS戦で、相手5人をシャットアウト。土壇場で勝負強さを見せ、目標に掲げた首位通過を手に入れて見せた。

 重要な一戦で殊勲の活躍の床は「(2得点とも)PP中で絶対決めなきゃいけないところだったのでよかった。1位で決勝トーナメントにいけてうれしい」と喜びを口にする一方で「目標としているメダルに近づけた。(ここからも)チャレンジャーの気持ちで勝ち進みたい」と表情を引き締めた。

 3大会連続で主将を務める大沢ちほ(29)も「粘り勝ちだったかな。自分たちで我慢強く戦って勝ち切れて大きな1勝」と手応え。決勝トーナメントに向け「メダルを目指して4年間やってきた。全てを出し切ってまずは準決勝に駒を進められるように全員で戦いたい」。チーム一丸となって、メダル獲得という次のミッション完遂を誓った。