「とんねるず」石橋貴明(60)が10日、自身のユーチューブチャンネルを更新。21歳年下のディレクターとの対談でテレビとユーチューブをはじめとしたインターネットでの発信の違いについて持論を展開した。

 石橋は「そのくらいの歳って一番試したくなるでしょ、自分の力を」と中学校3年生のころに友達と素人オーディション番組に応募し、出演した過去を回想。高校受験を控えていたこともあり学校では教員から猛反対され、居残り学習をさせられたという。

 しかし、石橋の父が学校に交渉。「個人の自由みたいなものを学校側に訴えてねじふせましたね。(学校には)散々めちゃくちゃ言われてましたけど、後に自分の職業になるわけですからね」と父に感謝した。

「いつの時代も子供の自由を奪うのは大人ですからね。あそこで潰されてたら今の職業になってなかったかもしれない」とした石橋。ディレクターから当時ユーチューブがあったらと問われると「(ユーチューバーに)なってたでしょうね」と即答した。

 石橋は今の若者がユーチューブなどインターネットを使い発信していくことについて「すごくいいんじゃないですか。可能性っていう部分のハードルはものすごく昔より下がってるわけですよ」と分析。「昔は(歌手や芸人、アイドルになる)手段すらわからなかったわけですよ。誰かに弟子入りしなきゃいけないのかとか」と振り返った。

 その上で「踏まなきゃいけないルールと言うか、ホップステップがいらない。いきなりジャンプできる。わざわざ東京、大阪、ニューヨーク、ロサンゼルス、ロンドンに行かなくてもその場所からロケットが打ち上げられる。そういう意味では可能性は無限に広がってると思うんですよ」と力説した。

 自身は長年テレビ業界で生きてきたが、近年はレギュラー番組の終了とともにユーチューブへのシフトチェンジ。今後テレビかインターネット、どちらで発信したいか問われると「場所はどこでもいいかな」と回答。現在のテレビ番組は多くのチェックが入っているために「結局完成したものは全部同じになってしまうよね」とし、「(テレビは)昔みたいな方向に戻らないと思う」と語った。