乃木坂46の1期生・星野みなみ(24)が12日、東京国際フォーラムホールAで卒業セレモニーを開催。この日をもって、約10年半に及ぶアイドル人生を終え、芸能界からも引退した。

 独特のマイペースな雰囲気を持つ妹キャラ。わいらしい声と甘い雰囲気で「かわいいの天才」と言われ、ファンはもちろんメンバーからも愛されてきた。

 アンコールで、ドレス姿で登場した星野は「まずこんなにかわいいドレスを着せてもらえてありがとうございます。大満足です」と感謝し、会場のファンに向けて「こんなに上の方まで来てくれてありがとうございます。上の方までいっぱい…たくさんの人が来てくれて、配信でも見てくださってパワーをありがとうございます。届いてます。私はライブをするのがすごく楽しみで、だから最後がライブでよかったと改めて思いました。みなさん、ありがとうございました」と思いを伝えた。

 2011年8月、中学2年生の時に乃木坂46に1期生として加入。翌12年2月のデビューシングル「ぐるぐるカーテン」では生駒里奈、生田絵梨花とフロントメンバーを担当。最前列の「七福神」の7人の中では最年少だった。

「乃木坂に入ったのは13歳のとき。他の子みたいに次の目標があったり、アイドルになりたい子が多い中で、まさか受かるとは思ってなくて。最初はなんで私なんだろうという気持ちがあって。そういう気持ちなのに、ファーストシングルでフロントに選んでもらって。一緒にフロントに立った2人(生田絵梨花、生駒里奈)がすごすぎて。2人と一緒に並べる人じゃないのになとすごく思ってた。最初は楽しめてなかったのかな…なんで自分なんだろうというのがすごくあった」

 そんな自信のなさが周囲にも伝わってしまったといい、7枚目シングル「バレッタ」では、選抜メンバー落ちした。

「でも、そこでファンの方が『どんな場所でも応援するよ』と握手会でたくさん伝えてくれて。特別な特技とかなくても、1人でも応援してくれてる人がいるってすごい特技だと、みなさんのおかげで思えるようになって。それから活動が楽しくなった。なかなか私は前に行きたいなという気持ちがなかったので、応援してくれてる皆さんはどうだったのかなと思うけど、私はみんなを後ろから見たりどの場所でもすごく楽しかった。本当に皆さんの言葉のパワーはすごいなって、改めて感じることができました。乃木坂に入って昔は自信はなかったけど、みんなが『応援してるよ』とか『かわいいよ』とたくさん言ってくれるから、自信がたくさんついて、自分のことが本当に好きになりました」

 卒業後は芸能界からの引退も発表している。

「私は乃木坂を卒業と同時に引退することもあって、皆さんとこうして会う機会がなかなかなくなってしまうんですけど。今日、一番好きなライブができて本当に楽しかったなと思うし、本当に後悔なく終われちゃうなと思います。これからは乃木坂を応援する側としてみなさん一緒にいれるので、乃木坂を応援していきたいので、よろしくお願いします」

 その後、1期生の秋元真夏、齋藤飛鳥、樋口日奈、和田まあやの4人にそれぞれ感謝の言葉を伝えた。