乃木坂46の1期生・星野みなみ(24)が12日、東京国際フォーラムホールAで卒業セレモニーを開催。この日をもって、約10年半に及ぶアイドル人生を終え、芸能界からも引退した。

 中盤では、星野と同期の齋藤飛鳥(23)の「あしゅみな」コンビで、2人のユニット曲「制服を脱いでサヨナラを…」を披露した。

 10代の大半を共に過ごしてきた2人。齋藤は「こうしてみなみと隣で踊ったり、何回したんだろうね?」と振ると、星野は「一番したかもね」。齋藤は「一番多かったと思うし、よくしゃべったりしてたから思い出も、ね…。うーん…」と涙を堪えきれず。あまり泣くイメージがない齋藤だけに、星野は「泣かないって言ってたじゃん! 飛鳥が泣くと泣くんだけど」ともらい泣きした。

 齋藤は「(星野が)泣いたら泣くってば!」と珍しく弱気な顔を見せ、「いろんな思い出があるけど、この際だからね。ちゃんと言おうと思って」と切り出した。

「私が小さいころさ、もっと頑張らないとなって奮い立たせられたのも、もうちょっと頑張ろうかなと粘れたのも、いろんな形の優しさを受け入れられるようになったのも…たぶんみなみのおかげだと思う…」

 齋藤が「本当にありがとう。ちゃんと言ったことなかったかなと思って」と言うと、星野は「うん、なかった。ありがとう」と答えた。

 もっとも「でも、もっと2人で頑張ろうと思ってた。『あしゅみな』で、もう一個くらい何かやるかと思った」と齋藤から思いをぶつけられると、星野は「ごめんね、ちょっと頑張れなくて」と謝った。

 それでも齋藤は見えないところで気を遣う姿を知っているだけに、「みなみは今日もみんなに気を使って、みんなが負担ないようにいつも気を使っていた。明日からはみなみが一番、みなみのことをかわいがってください」と訴え、最後にメンバーではなく「友達になろう」と約束し合った。