ボートレース下関のGI「第65回中国地区選手権」は15日、予選折り返し地点となる開催3日目を迎える。

 序盤2日間を終えて寺田祥(43=山口)が3戦1勝、2着2本とし、初日ドリーム勝者の白井英治(45=山口)も3戦2勝と地元山口支部の2強が順調にシリーズをけん引している。特に寺田祥は「前半は重かったけど、後半はまずまず合っていた。グリップ感が良くて乗りやすい。早く握れるので出足につながっている」と実戦足はキラリと光る。

 広島支部勢では辻栄蔵(46=広島)、前本泰和(49=広島)、大上卓人(31=広島)、浜先真範(28=広島)、市川哲也(53=広島)が手堅い走りで得点上位を形成し、岡山支部では女子レーサー田口節子(41=岡山)が未勝利ながら3戦オール3連対と奮闘が光る。

 また、予選後半は西野翔太(38=広島)にも注目したい。

 初日6着と出遅れたものの、絶好枠で迎えた2日目4Rを力強く逃げ切って今節初白星。ただ、意外にも「(1着)一本だけでは巻き返したとは言えないですよ」とまだまだ安心できる立場ではないことを強調する。

 それでも、相棒21号機については「スタートで様子を見たけど伸びられなかったし、変わらず出足、回り足はいい。最近の下関では一番いいと思う。エンジンがしっかりしてて、ペラも合わせやすい。自分の好きな感じになっている」と納得の表情を浮かべる。

 今節が11度目のGⅠ参戦で、予選突破は2018年の児島中国地区選のみ。それだけに、そろそろ結果を出したいはず。西野自身も「この足なら十分に戦えると思うので頑張りたい」と闘志を燃やしていた。