北京五輪カーリング女子日本代表ロコ・ソラーレ(LS)は、大一番を前にしても〝平常心〟を貫いている。

 10チーム中上位4チームが準決勝に進む1次リーグが大詰めを迎える中、16日午前の試合を終えて各チームが7~8試合を消化。7勝1敗のスイスは準決勝進出が決定し、2位で5勝2敗のスウェーデンも準決勝進出が有力視されている。残る2枠は7試合を終えて4勝3敗の日本、カナダ、8試合を終えて4勝4敗の英国、米国で争う形となっている。

 日本は16日夜の米国戦と17日のスイス戦に連勝すれば、自力で準決勝進出が確定する。残り2試合を1勝1敗、あるいは連敗した場合は複数チームが並ぶ可能性があるものの、カーリング関係者からは「他のチームの残り試合も踏まえて考えると米国戦に負けると厳しいのでは」との声が目立つ。

 しかし、LSのメンバーたちはいつも通りだ。リード・吉田夕梨花はインスタグラムのストーリー機能で「五輪ネイル」を投稿。サード・吉田知那美はインスタグラムのストーリー機能で15日のフィギュアスケート女子ショートプログラム(SP)に出場して大会史上5人目となる3回転半ジャンプ(トリプルアクセル)を着氷させた樋口新葉(明大)のサインを笑顔で紹介するなど、リラックスした様子が見受けられる。

 LSは代表理事を務める本橋麻里氏がツイッターで「私たち追い込まれたら強いんです。さっちゃんの言葉を信じてます! そして、みんなには必殺技があるのもよく知ってます」とつづったように、崖っぷちを何度もくぐり抜けてきた。

 運命の一戦となる米国戦は日本時間午後9時5分から始まる。