米俳優ブラッド・ピット(58)が15日、共同で所有するワイナリーの持ち株を内密に第三者に売却したとして元妻で女優のアンジェリーナ・ジョリー(46)を訴えた。

米USウィークリー誌が入手したロサンゼルスの裁判所に提出した資料によると、ピットは自分の知らないところで同意なしにジョリーがロシアの企業に株を売却したと主張しているという。ピットは昨年10月に知ったとしている。売却については、双方が同意した場合にのみ可能とすることで合意していたといい、ピットは損害賠償と共に売却の取り消しも求めている。

2019年に離婚した2人は、2008年に南フランスにあるワイナリー「シャトー・ミラヴァル」を共同購入し、一時は一家でその土地にある17世紀に建てられた古城で暮らしていたこともある。購入金額は2500万ポンド(約39億円)と伝えられており、ピットが60%でジョリーが40%を所有していたが、その後ピット側の譲渡で50%ずつの保有になっていた。広大な敷地内にはワイン作りのためのワイン畑があり、そこで生産されたワインは高い評価を受けている。2人にとっては14年8月に挙式した思い出の場所でもあるが、それからわずか2年で破局を迎えた。

両者は、3人の養子を含む6人の子供のうち未成年の5人の親権を巡っても争いが続いている。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)