米大リーグ機構(MLB)と選手会は21日午後1時(日本時間22日午前3時)にフロリダ州ジュピターのマーリンズとカージナルスのキャンプ地であるロジャーディーン・スタジアムで難航している新労使協定の交渉を再開した。選手会側はメッツの右腕シャーザー、同遊撃手のリンドア、カージナルスの主砲ゴールドシュミットら10人の現役選手が参加した。

 米スポーツサイト、アスレチックのエバン・ドレリッチ記者は自身のツイッターで過程を速報した。交渉開始前は駐車場で円陣を組んで話す選手たちの画像を投稿。その後、両者は一度解散し、それぞれが約3時間にわたる協議を経て再び集まったと報告した。

 交渉終了後は「MLBは調停前選手のボーナスプールを500万ドル(約5億7300万円)増額して2000万ドル(約22億9000万円)に引き上げたが選手会の要求(1億1500万ドル=約132億円)とは大きな開きがある。MLBはドラフト指名権を(前回提案の下位3球団から)1つ増やして4位球団による抽選を提案。選手会側の提案は8球団」と伝えた。隔たりは埋まらない。

 オープン戦の開幕が当初の26日(同27日)から3月5日(同6日)以降へ延期されており、3月31日(同4月1日)に予定通り開幕するためには今月中の合意が必要だ。