東京映画記者会(東京スポーツ新聞社など在京スポーツ紙7紙の映画担当記者で構成)が選ぶ「第64回ブルーリボン賞」の各賞が23日に決定。主演男優賞は、「ザ・ファブル 殺さない殺し屋」と「燃えよ剣」に主演した岡田准一(41)が受賞した。

 岡田は「すごく光栄でうれしい。記者に選ばれる賞とあって自分には遠く、縁がないイメージがあった。単純に自分が映画を愛してきた姿勢や、チャレンジを評価していただけたのかなと思う」と喜びを語った。

 今年はコロナ禍のため行われないが、例年開催されている授賞式では前年の主演男優賞、主演女優賞受賞者が司会を務めることになっている。「司会はNHKとか、堅い歴史番組でやったりとか。あまり期待しないで…」と笑わせた。

 岡田は「燃えよ剣」で土方歳三役を演じ、見事な殺陣を披露。「顔とか見た目がかっこいいで収まりたくなかった。岡田がやってんだからかっこいいだろという見方でなく、男が惚れた男というのを目指した」

 また「ザ・ファブル 殺さない殺し屋」では、自身が日頃から追究してきた武術や格闘技を生かしたアクションシーンが話題となった。

 演じた伝説の殺し屋という役柄の役作りについては「もさっとしなきゃなと(笑い)。『岡田かよ!イケメンすぎる!』って原作のファンに言われてしまうのは分かっていたので、崩した役作りをした」と明かした。

 昨年11月には、長年メンバーとして活動していたV6が解散。このタイミングでの受賞に「メンバーたちに『あいつ、頑張ってんな』って、喜んでもらえるものの1つになる。他のメンバーが何をしているかはやっぱ気になるので。ひそかに、岡田生きてるよ!っていうメッセージになる(笑い)」と冗談まじりに語った。