巨人の桑田真澄投手チーフコーチ(53)が24日、楽天との練習試合(那覇)で背信投球を見せた開幕投手候補に苦言を呈した。

 3回から2番手で登板した高橋優貴投手(25)は先頭打者に四球を与えると二死二塁で適時打を浴び、あっさり失点。4回、5回もピリッとせず3回50球5安打1四球1失点と、昨季チーム勝ち頭11勝左腕の面影はなかった。

 6回からは昨季9勝の戸郷翔征投手(21)が登板。雨天中止となった23日のヤクルト戦からスライドとなったが、先頭打者への四球から適時二塁打を浴びるなど制球に苦しみ41球5安打2四球4失点。最後は下腹部付近に投直が直撃し悶絶したまま、途中交代となった。

 高橋、戸郷の奮起を期待し開幕投手決定を3月頭に定めた桑田コーチは厳しい表情。まず高橋を「相変わらず制球が難しいですよね。彼はパワーピッチャーじゃないのでやっぱり制球力を上げていかないと。去年はチームの勝ち頭ではあったけど、マークされてくるので苦しいですよね」とバッサリ。返す刀で戸郷にも「アバウトさは相変わらずですよね。彼には指摘してきたんですけど、いいところに投げて打たれたなら納得なんですけど、2ストライクからど真ん中っていうのはあり得ないです」と手厳しかった。

 もちろん桑田コーチの厳しさは、両投手への期待の裏返し。高橋、戸郷がローテ投手の意地を見せられるか。