巨人のドラフト5位・岡田悠希外野手(22=法大)が初スタメンで猛アピール。「1番打者」争いに殴り込みをかけた。

 オープン戦開幕戦となった26日の広島戦(那覇)で、岡田は「1番・右翼」でスタメン起用された。初回の第1打席で鯉先発・大瀬良の初球、135キロのカットボールに迷わずバットを振り抜いた。

 気持ちのこもったボールは右前にポトリと落ちた。〝プロ初安打〟をマークした岡田は、3点を追う6回にも先頭で〝五輪金〟森下から四球を選んだ。無死一、三塁から丸の左邪飛でスタートを切り、生還した。

 途中からは中堅に回り、フル出場。3打数1安打1四球の結果に原監督は「思い切りがいいし、楽しみな選手が入ってきたなという感じですね。彼自身はすごく良かった思いますし、印象もね。トップバッターが、ウチはチャンスがあるわけだから。新しい候補がまたひとり加わってくれたということですね」と、リードオフマンとして期待を寄せた。

 背番号38は「絶対、初球甘い球きたら振ろうと決めてました」とプロ初の「Hランプ」を振り返ると、「自分なんてまだまだなので。絶対、一軍に生き残ってやろうという気持ちでプレーしていきたい」と目をギラつかせた。

 新人でただ1人、一軍キャンプのメンバー入りも、直前に新型コロナウイルスの陽性判定を受けた。焦る気持ちを抑えながら、岡田は二軍で結果を出し沖縄へ合流。待ちに待った一軍の晴れ舞台で若武者が強烈なインパクトを残した。