日本サッカー協会の田嶋幸三会長が28日、森保ジャパンの大一番となるカタールW杯アジア最終予選の敵地でのオーストラリア戦(3月24日)の無料放送をスポーツ動画配信サービス「DAZN」と交渉していることを明かした。

 オーストラリア戦はW杯出場権がかかる注目の一戦だが、現状ではDAZNの独占配信となっている。そうした中、この日、取材に応じた田嶋会長は「まずは今、DAZNでなんとかそのまま見れないだろうかと。ちょっとしたディレー(遅れて)で見られるようになるとか、ダイジェストをするとか、生(中継)で見られないかとか様々なことを今トライしてやっているのは事実」と説明した。

 ただ、DAZN側は多額の放映権料を支払っており、独占配信になるかどうかは収益面で大きく変わってくるため、簡単に譲歩はできない。「我々がそのお金も払うということを前提で。ただ我々が払える額じゃないのかもしれないし。それがどれくらいかかるのかも含めて」と今後の交渉の行方は協会の条件提示次第となりそうだ。

 協会が求める無料放送で幅広い視聴者が最終決戦を見届けることができるのか。大きな注目が集まる。