アイドルグループ「仮面女子」の大鈴はるみ(22=アリス十番)が28日、東京・秋葉原の仮面女子カフェで生誕ライブを行った。

 スチームガールズ在籍時に予定していた昨年の生誕ライブはコロナの影響を受け〝消滅〟。そのまま同年6月にアリス十番に昇格して、ようやく開催にこぎつけた。ただし、平日開催、しかも〝まん防〟のため午後5時30分開演(午後9時完全撤退)いう厳しい条件だった。

「お客さんが来てくれるのか不安だった」と心配していた大鈴。徐々に会場は埋まり、開催を待ちわびたファンは、ようやく出番となった横断幕を掲げてお祝いした。

 最後のあいさつでは地元「横浜アリーナ」でのワンマン開催を改めて目標に掲げ、応援を呼びかけた。

 ライブを終えた大鈴は「スチガの時、これから生誕祭がなくなっちゃうのかなと考えたこともあった。でも十番に昇格して、こうして開催できて、ほんとにほんとに楽しい生誕祭になりました。30分押しちゃったのはごめんなさい」と笑顔で振り返った。

 新型コロナウイルス感染拡大の影響は現在もライブ活動に暗い影を落としている。メンバーやスタッフの感染、濃厚接触者認定による臨時休館、イベント出演自粛でスケジュールは〝一寸先は闇〟の状態。現在も感染拡大防止のため入場制限やコール禁止、物販での接触は禁止されている。

 リーダーの木下友里は「メンバーが集まってリハーサルをできる時間が少なくなっている。外部イベントには出演させてもらっているが、劇場での公演が少なくなっているのが心苦しい」と打ち明ける。

 十番メンバーは大鈴を除く5人が感染。いずれもノドの痛みがあったくらいだったという。唯一、難を逃れている大鈴は「みんなと同じく、マスク着用、手洗い、消毒をしています。親に免疫力があるんじゃないかって言われました。身内は誰もかかっていないです。コロナに強い家系なんでしょうか」と拳を握りしめた。