玉置浩二(63)が、中井貴一(60)が主演と企画を担当した映画「大河への道」(中西健二監督、5月20日公開)の主題歌「星路(みち)」を担当することが1日、東京・丸の内ピカデリーで行われた完成披露試写会で発表された。

玉置は今年、ソロデビュー35周年を迎え、同曲を書き下ろした。玉置は「コメントなどはあまり得意ではないので、うまく言えないんですが、微力ながら映画を照らすことが出来たらうれしい。映画のご成功を心からお祈りしています」とコメントを寄せた。中井は「主題歌まで全く、考えていなかった。プロデューサーが作った方が良いというので(関係者を通じて)お願いに行ったら、快くお受けいただいた。オープニングから、ずっと流れていても良いんじゃないかと思うくらい良い歌。心から感謝したい」と感謝した。

「大河への道」は、立川志の輔の新作落語「大河への道-伊能忠敬物語-」が原作。千葉県香取市では地元を盛り上げるために、郷土の偉人「伊能忠敬」を主役にした大河ドラマの開発が進むが、1821年(文政4)に史上初の日本地図を完成させたのは、あの伊能忠敬ではなかったという、驚くべき新事実が発見される。一体、初の日本地図は誰が、どのように作ったのか。そこには、歴史に埋もれてしまった、秘密の物語が隠されていた物語。志の輔の画期的な、伊能忠敬が出てこない伊能忠敬物語は、11年の初演以来「落語を超えた究極の話芸」と評され再演を繰り返す。その中、主演の中井が原作となる落語を観劇し、感動のあまり自ら志の輔に映画化の直談判をしたことから企画が始まった。

映画では、前途多難な大河ドラマ実現を描く現代の喜劇と、200年前の日本地図完成に隠された感動秘話を描く時代ミステリーの2つでドラマが描かれる。

この日の舞台あいさつには、原作の落語を作り上げた落語家の立川志の輔(68)とともに登壇した。志の輔は「私が好き放題、こさえた落語が、原作となって映画化。落語家を40年やって、面白いお話とエンターテインメントに変わっていったのは、中井貴一さんに感謝」と映画の企画から動いた中井に感謝した。