「難波金融伝・ミナミの帝王」などで知られる俳優・竹内力(58)が“スイーツ男子”に変身する。テレビ東京系スペシャルドラマ「甘美王―麗しのエンジェル・キッス―」(5日午後4時)に主演し、甘い物を見るのも嫌だったが、スイーツに目覚めてしまった男を演じることになった。コワモテで知られる竹内は、全くイメージにはないが、実は甘いものが大好きだ。

――スイーツ男子を演じるのは初めて

 竹内 初めてです。出版社の執行役員で車とか単車とかの雑誌でゴリゴリ数字を取ってた人間が、真逆のスイーツの新雑誌を作る。甘い物が大の苦手という設定なんですね。雑誌をキッカケにスイーツを食ってみたら「何なんだ!」と天にも昇る気持ちになるという。

 ――コワモテな部分とスイーツ好きの部分がある役柄を演じる

 竹内 二面性を出せる。昭和かたぎの熱血男みたいな頑固者だけど、スイーツを食べたせいか、最後はどんどんこの男の優しい部分が出てくる。最初は怖がられていたけど、最後は部下たちと打ち解け合った。

 ――ドラマではさまざまなアレンジスイーツが出てくる

 竹内 みなさん、ご家庭でやってくださいと。例えば、お菓子に焼酎を加えてみたりね。ちなみにその「真政」という焼酎は俺がプロデュースしているんですよ。出身地の大分の焼酎で、麦焼酎だけど芋風にできないかと、麦をあぶって焦がして作ったものです。

 ――私生活でもスイーツは食べるのですか

 竹内(小声で)めっちゃ好きです。だから太るんですよ。頑張ってまた体重を落とすんですけど、またリバウンドで太るんですよ。この20年ぐらい、その繰り返しですよ。30代前半ぐらいまでは食っても太らなかったんですけど、脊髄をケガして入院してくらいかな。運動も前みたいにしづらくなって、太りやすくなったかな。

 ――好きなスイーツは

 竹内 一番好きなのはアイスクリーム。あと、子供のころ、甘酒を作ってました。甘酒の話をしたら長いですよ。6年ぐらいしゃべれますよ(笑い)。今はスーパーとかコンビニ、自販機で買えるじゃないですか。家に冷やして置いています。

 ――全然イメージにないですね

 竹内 チョコレートも好きだし、ついついコンビニとかに行くと手に取ってしまいますね。エンゼルパイ、おいしいですね。最近、TikTokを始めたんですけど、子供がエンゼルパイを食べている時に俺が歌うドラマの主題歌「エンジェル・キッス」を聴かせたら、子供はウキウキしながら食べていたとコメントをもらいました。面白い、エンジェルつながりだなと。それでエンゼルパイを買ってきたら、おいしかった。また太っちゃうなと。

 ――「エンジェル・キッス」の歌唱だけじゃなく、詞も作った

 竹内 ドラマに協力プロデューサーとして入っているので、会議にもガンガン参加して主題歌も作ったんですよ。NiziUとAKBを足して割ったような感じの歌。ミュージックビデオは爽やかバージョンと、今後公開予定なのがもう一つあります。曲はドラマがポップだから、明るくかわいい感じで。NiziUとか、かわいいじゃないですか。それを俺が歌うって面白いじゃないですか。詞のテーマは「人類最強メンタル応援歌」なんです。生まれて良かったと。みんな生まれた時は天使なんですよ。悪いことしているやつも最初に戻ろうよと。

 ――NiziUのことを知っていたんですね…

 竹内 知ってますよ。NiziU(ニジュー)もサンジューもヨンジューも知ってます(笑い)。

☆たけうち・りき 1964年1月4日生まれ。大分県出身。俳優、歌手、映画プロデューサー。86年に映画デビューし、「難波金融伝・ミナミの帝王」など、多くのヒット作品に出演。ほかに代表作は映画「DEAD OR ALIVE 犯罪者」(99年)、「TOKYO TRIBE」(2014年)など。