北京五輪のスキージャンプ団体戦でスーツ規定違反で失格となった高梨沙羅(25=クラレ)が見事に復活Vを遂げた。

 2日(日本時間3日)に行われたノルディックスキーのW杯ジャンプ女子個人第14戦(ノルウェー・リレハンメル、ヒルサイズ=HS140メートル)で1回目130メートル、2回目132メートルの計291・5点で見事に優勝。五輪の〝悪夢〟の後には号泣し、自身のインスタグラムで真っ黒の画面で謝罪していた。一時は進退にも言及していただけに海外メディアも動向に注目していた。

 ドイツのスキー専門メディア「スキースプリンゲン」は「タカナシ・サラは困難な局面を乗り越えて優勝。これ以上ない喜びだ」と優勝劇を伝えている。さらに「五輪でのアクシデントで長期休暇を取り、キャリア終了を考えたこともあった」と経緯を踏まえた上で「水曜日の夜、見事なカムバックを果たした」とつづっている。

 混合団体で高梨と同様に失格になったカタリナ・アルトハウス(ドイツ)は自身のインスタグラムを更新。高梨と抱き合った写真を掲載して「I′m so happy for ou Congrats(とても幸せで。おめでとう)」と祝福した。

 また、国際スキー連盟(FIS)の公式サイトもトップページで高梨の笑顔を写真を掲載し、優勝を伝えている。