お笑いコンビ「極楽とんぼ」加藤浩次がMCを務める「スッキリ」(日本テレビ系)で4日、IPC(国際パラリンピック委員会)が北京パラリンピックにロシアとベラルーシの選手の参加を認めない決定をしたことについて言及した。

 IPCは2日時点で、両国選手の参加について「国の名前は使用せず、中立の立場での参加を認める」としていたが、開幕前日の3日になって一転して参加を認めない決定を発表した。

 IPCのパーソンズ会長は「アスリートが互いに否定的な感情を抱くのは望まない。昨日の決定を変えることがそれを防ぐ最善の選択肢。この決定で幸せな人はいないと思うが、大会を実施するためにはこれが最善。影響を受けたパラリンピック選手のみなさんについては、五輪休戦決議を破ったみなさんの政府の行動により、影響を受けたことを残念に思う。あなた方は政府の行動の犠牲者です」とした。

 加藤は「僕が問題だなと思うのは、一番最初の判断。最初の(2日の)判断で出場を認めないとしておけば、話は違ってて、決定が変わってしまったというのが問題。サッカーのFIFAもUEFAもロシアを認めないということを早めに出している。パラリンピックは近々に開催されるもので、決定を出すのも遅かったし、出したのが緩かった。でもみんなの反応を見て変えましたというのがダメ。最初から厳しい態度を取っていないとこういうことになるんだなと思ってしまう」と厳しい目を向けた。

 さらに「(IPCが決定を)先延ばしにして状況を見るのは、ロシアがウクライナ侵攻をしたことに対しての決定ではなくなってくる。一番大事なところがズレてくると思う。その判断はトップの人間が早くしなければいけないなと思います」と独自の見解を語った。