西武・平良海馬投手(22)が5年目のシーズンに向け着実に調整を行っている。

 昨年、藤川球児(阪神)の記録を更新し開幕から39試合連続無失点の日本記録を樹立し、パ・リーグでは初となる「シーズン20セーブ、20ホールド」も達成した平良。一方でオフには右足首の骨片除去術を受けキャンプは二軍・B班で過ごしていた。

 最下位からの巻き返しを図るチームには欠かせない右腕の状況は、ようやく2月23日から投球を開始し4日に二軍本拠地・カーミニークフィールドでブルペン入り。52球の投球練習を行った。

 平良は「順調に来ていますし変化球も安定していると思います。直球もコンスタントに150キロが出ています。(打者が)立っているのを想定しながら投げました。これからまた実戦などで投げていくことになると思いますが、打者が実際に立ったときに投げる肩や肘の状態を確認していきたいです」と調整を順調ぶりを語った。

 まだ実戦登板のメドは立っていないが、辻監督も「あとは足の状態がしっかりといろいろな所に対処できるようになれば、そう遠くないと思います」とまずはひと安心。「焦らずに自分の状態を上げていきたい。悪化して遅れることが無いようにやっていく」と慎重に調整を前に進める平良の帰還を心待ちにしている。