俳優仲代達矢(89)の役者70周年を記念する、無名塾の舞台「左の腕」の東京公演が5日、シアター1010で初日を迎えた。

終演後、3回のカーテンコールとスタンディングオベーションが起こると、仲代は感無量の表情で両手を合わせ感謝した。

原作は松本清張氏の小説。江戸時代、過去に罪を犯した男が懸命に生きようとする姿と、追い払えない影を描いた。

昨年11月13日に石川県七尾市の能登演劇堂で開幕し、全国公演の巡演中。開幕から1カ月後の12月13日には、89歳の誕生日を大阪で迎えた。

東京公演は3月13日まで。その後、中部、北陸を周り、4月14日に名古屋で大千秋楽を迎える。