新日本プロレス「NEW JAPAN CUP」1回戦が6日福島大会で行われ、前年度覇者のウィル・オスプレイ(28)がBUSHI(38)を下し、連覇へ好発進した。

 アントニオ猪木がカール・ゴッチと戦い新日本プロレスを旗揚げした1972年3月6日からちょうど50年後のこの日のメインイベントは、よもやのハプニングの連続となった。オスプレイが放ったオスカッターがレッドシューズ海野に誤爆してしまうと、サブレフェリーのマーティ浅見にはBUSHIのMX(コーナーからのコードブレイカー)が誤爆。3人目として登場した佐藤健太レフェリーにはBUSHIの毒霧とオスプレイのハイキックが連続で誤爆してしまい、次々とレフェリーがいなくなってしまうと大荒れの展開が続いた。

 ついに4人目の中林泰人レフェリーが登場したリング上で、オスプレイはBUSHIのMXにカウンターのジャンピングハイキックを発射。さらにオスカッターを決めて攻勢に出る。粘るBUSHIのコードブレイカーをキャッチしてシットダウン式パワーボムで叩きつけると、最後はヒドゥンブレイド(後頭部へのランニングバックエルボー)を叩き込んで大乱戦を制した。

 試合後のリング上では「俺以外を優勝候補に挙げるヤツがいたら大間違いだ! 誰も俺の連覇を止められない。エル・ファンタズモ、次はお前だ」と2回戦(12日、愛知)で激突するファンタズモを挑発した。

 5月には英国で保持するブリティッシュヘビー級王座の防衛戦で鈴木みのるを迎え撃つことが決定したばかりのオスプレイだが、もちろんNJC連覇が最優先事項。「去年を覚えているか? 俺はビッグスターの仲間入りを果たした。優勝については全然取り上げられなかったが、あの瞬間がなければ俺は今のようなスターにはなれなかっただろう。俺はトロフィーを取るためなら手段は選ばない。そしてIWGP世界ヘビー級王座に返り咲くのさ」と高らかに宣言した。