NEWS加藤シゲアキ(34)が8日、東京・PARCO劇場で、主演舞台「粛々と運針」初日公演前のゲネプロに参加した。

膵臓(すいぞう)がんを告知された母を持つ長男を演じる。弟役の須賀健太(27)らとともに、平凡な生活の内に潜む葛藤を描く、命の物語。劇作家の横山拓也氏が作、ウォーリー木下氏が演出を手掛ける。徳永えり(33)多岐川裕美(70)らも出演する。

稽古を振り返り、加藤は「すごい楽しかったです。台本を読んだら、静かな感じかなと思っていたんですが、稽古に臨んだら全然違いました。ウォーリーさんが、すごく動かすんですよ。こんなになるとは、こんなはずじゃなかった、って驚きました」と笑顔で明かした。

須賀と本物の兄弟に見えるように心がけたという加藤は、「先日、方言指導のスタッフの方が『すごく兄弟に見える』っておっしゃってくださったんです」と安堵(あんど)の表情。須賀も「シゲさんと兄弟になれているんだな、と思ってすごくホッとしました」とほほ笑んだ。

舞台では「どうしようもない兄」を演じるという加藤は「こういう役は初めて。すごく楽しくて、稽古場でふざけている感覚でした。これまでは真面目な役ばかりだったので、こんなにふざけ過ぎていいんだな、っていう。ふざけすぎて本番どうなるのか分からないです」と笑った。「健太は普段もしっかりしているし、役もしっかりしている。すごく甘えている感じです。稽古ごとに違うことをしても、受け入れてくれる包容力がある。どっちがお兄さんなのかという感じ」と感謝した。