【オハイオ州クリーブランド発】WWEのレジェンドで〝テキサス産ガラガラ蛇〟ことストーンコールド・スティーブ・オースチン(57)が祭典で大復活だ。

 配信されたWWE・ロウで、ケビン・オーエンズはセス・ロリンズとタッグを組み、ロウタッグ王座トリプルスレット戦に出場。終盤にオーエンズがスタナー、ロリンズがカーブストンプをチャド・ゲイブルに叩き込むも、チャンスを狙っていたリドルにフォールを横取りされて3カウント。RKブロ(ランディ・オートン&リドル)が新ロウタッグ王者となってオーエンズ&ロリンズはプロレスの祭典「レッスルマニア38」(4月2、3日、テキサス州・AT&Tスタジアム)出場のチャンスを逃した。

 落胆したオーエンズだったが「アイデアがある」と言ってロウのエンディングに登場。「オレのレッスルマニアの試合はなくなったが、史上最大のKOショーをやってやる!」と、自身のトークコーナーを祭典で行うプランを披露した。

 さらに「ゲストは開催地テキサス出身になる。今ごろビールを飲んでいるだろう。俺が呼び出しているのはストーンコールド・スティーブ・オースチンだ!」と大物レジェンドを指名した。

 ロウ終了後、ストーンコールドは動画でこれに答えた。「KOショーと呼ぼうが、試合、ファイトと呼ぼうが何でもいい。オレがキャリアをスタートしたテキサス州ダラスのレッスルマニアでオーエンズに最後の一撃を食らわせてやる。ストーンコールド、かく語りきってやつよ!」とドスの利いた声でコメント。KOショー出演を受諾した。

 ストーンコールドと言えば、現在のWWE隆盛の礎を築いたと言っても過言ではない超スーパースターだ。ビンス・マクマホン会長との遺恨抗争で大ブレークを果たし、あのマイク・タイソンとも大乱闘をやってのけ、〝WWE史上最凶〟と呼ばれるラフファイトで数々の名勝負を演じてきた。
 
 一方で、動画の冒頭では「19年前、WWEラストマッチとなったレッスルマニアで、オレはロックボトムを3発食らって、負けたんだ。この19年、敗戦とともに生きてきた」と語っているように、2003年3月の「レッスルマニア19」でのザ・ロック(ドウェイン・ジョンソン)戦以降は故障のため試合をしておらず、事実上のリタイア状態にある。

 ファンの間では長らくストーンコールドに「ワン・モア・マッチ」を求める声があったのは確かで「レッスルマニア38」に向けてもストーンコールドの動向が注目されていた。今回はKОショー出演を決めただけだが、ガラガラ蛇の「試合、ファイトと呼ぼうが何でもいい」との言葉通り、オーエンズとの一騎打ちに発展することはあるのだろうか。大きな話題となりそうだ。

 オースチンがゲスト出演するKОショーが行われる「レッスルマニア38」は、日本時間4月3日・4日にWWEネットワークで配信される。