俳優の香川照之が11日、金曜MCを務めるTBS系「THE TIME,」に出演し、この日で発生から11年となった東日本大震災を振り返った。

「その時、私は北海道の最東端、根室の風蓮湖という湖の上に木村拓哉さんと立っていました」と切り出した香川。2011年秋に放送されたTBS開局60周年を記念した日曜劇場枠ドラマ「南極大陸」のロケで、同年3月11日の震災発生に遭遇した。

「14時46分、凍った湖が揺れました。すぐに撮影は中止。翌週、そのロケ地に行くと、地震のせいで氷が割れて、本来その下にあった水面が大きく顔をのぞかせていました」

 北海道で見た巨大地震の影響。香川は「私たちは今、とりあえずの平穏を取り戻しているかのように見えます。しかし、それも地球がご機嫌で、無事でいてくれてこその平穏です。私たちの地球は、どこかの台の上にいい子で置かれているわけではありません。時速1700キロで回転して、時速11万キロで突っ走っている、荒ぶる球体です。地球も生きているのです」と人類が生きている地球に思いを馳せ、こう締めくくった。

「私たちのこの地球をこれ以上怒りに震わせないためにも、私たちは今日もう一度立ち止まって考え直してみてもいいかもしれません」