宇都宮競輪場でGⅡ「第6回ウィナーズカップ」が3月18~21日の日程で開催される。九州から出陣の〝だごハンサム〟松本秀之介(21=熊本)の現在に迫る。

 昨年6月にS級へ特昇すると、12月の小倉で待望の初優勝を飾り、今年1月の和歌山ではGⅢ初のファイナルへ進出。熊本期待の若武者が順調に出世街道を歩んでいる。

 特昇後の8月佐世保FⅠで落車し左鎖骨を骨折した。その際に入れたピンを抜き、大舞台に挑む予定だ。

「違和感がずっとあって。周りからも『抜いた方が格段に楽になる』と言われていました。それなら早く抜きたいです」

 そんなハンデを背負いつつも、ここまで白星を重ねてS級の荒波にもそつなく乗ってきた。ストレスが解消できれば、さらに上が見えてくる。

 ここ数年、熊本の選手層は一気に厚くなった。特に若手の躍進が著しく嘉永泰斗(23=熊本)、上田尭弥(24=熊本)、瓜生崇智(27=熊本)が先陣を切ってS級の土俵で暴れている。松本も彼らの背中を追い、着々と気流に乗っていく。

「今年は特別の権利を多く取ること、あとは年末のヤンググランプリ出場が目標です」

 初のGⅡ出場は未来へ向けた足場作り。結果うんぬんよりも、まずは内容と経験が大事だ。名刺をばら撒き〝ヒデノスケ〟の名を売ってくる。

 ☆まつもと・ひでのすけ 2000年5月7日生まれ、熊本県出身。117期。恐ろしいほどのハンサムぶりと、キレのある走りが魅力の熊本期待のレーサー。