阪神のドラフト1位・森木大智投手(高知高)、同4位・前川右京外野手(智弁学園高)、同7位・中川勇斗捕手(京都国際高)が11日に行われた教育リーグ・中日戦(鳴尾浜)に出場。「実戦派」な高卒ルーキー3人の躍動に、平田勝男二軍監督(62)も手放しで絶賛した。

 デビュー登板で1回無失点の森木や、2点目の中前適時打を放った中川など、対外試合初戦から大暴れの高卒新人の中でも〝出色〟の活躍を見せたのが4位の前川だ。

 試合前、指揮官から「何番、打ちたいんや?」と持ちかけられたルーキーは堂々「4番を打ちたいです!」。その意欲を買われて「4番・左翼」で出撃した試合で、3安打2打点と有言実行の大暴れ。「打席でも貫禄があるやろ。18歳に見えないやろ」と、起用した平田二軍監督も笑みがこぼれた。

 ルーキー全員が実力の片りんを披露した一戦に「高校生は期待通りや」と振り返った指揮官は「昔あったでしょ? 中三トリオって。知ってる? 知らないだろ? 桜田淳子、森昌子、山口百恵の『花の中三トリオ』。だから今日は『花の高三トリオ』や!。『虎の高三トリオ!』。今日はそれや! たのきんトリオじゃないよ(笑)」と報道陣に〝見出し指定〟まで済ませ、ご機嫌でニューフェイスたちの台頭を感じ取っていた。