福島県いわき市出身の武田玲奈(24)が12日、同市近くの楢葉町のナショナルトレーニングセンターJヴィレッジで開催され、オンラインでも配信された、環境省主催の「福島、その先の環境へ。シンポジウム2022」に出席した。

武田は、地域の伝統・魅力等発信支援事業事務局が制作し、1月に配信が始まったショートムービー「ふくしまの伝統・魅力 再発見」に出演。郡山市、相馬市をめぐって農場、漁師や、事業者を訪ね、名産品なども紹介している。司会を務めた日本テレビ系「NEWS ZERO」元メインキャスターの村尾信尚関学大教授(66)から、ショートムービーについて聞かれると「(福島の現実を伝えていくことを)プラスにしていかなければいけないと感じました」と語った。

村尾氏から「今、望んでいることは?」と聞かれると「いろいろな事業をしている方とお話をした。事業を知ってもらいたいけれど、一番は地元の人に食べて欲しい、味わって欲しい、体験して欲しいというのが、すごく強くて。どんどん、広げていかないとと思っていたけれど、1番は地元の人たちに、知ってもらうことから始めないといけない」と語った。

その上で、福島の農産物について「おいしいです。畑の採れたての野菜をかじって食べたら、本当に甘くて、おいしかった。こんなにおいしい野菜があったんだとビックリした」と、おいしさを強調。「ずっと福島に住んでいたのに、こんなに、まだ知らないことが、たくさんあったんだ、こんなに、おいしいものが、たくさんあったんだと驚いた。そういう人って多いんじゃじゃないか思う。県民の皆さんにも、もっと、もっと知って欲しい」と力を込めた。

東日本大震災発生から、11年。「東京とかでお仕事していると『出身どこ?』って聞かれて『大丈夫?』と言われる。震災から(日が)浅い時は『大丈夫?』と言われると思って『福島』と言っていた。最近は減ってきて『あれ、おいしいよね』と言われる、変わってきたと思って」と、福島県のイメージが、県外で徐々に変わってきている実感があるという。

今後、故郷の福島を、どう支援していきたいかと聞かれると「私にしか出来ないことを、もっとしたいと考えています。やっぱり、発信すること、たくさんの方に知ってもらうのかな。SNSで、もっと魅力を発信できたらと、強く思います」と語った。その上で、手元のフリップに

「引き続き、福島の魅力を発信!! 福島のイメージを変えます!!」

と書き込み、頭上に挙げた。