竜のダブルエースに、中日7年目左腕の小笠原慎之介投手(24)が負けん気を見せた。

 前日13日のオリックス戦(京セラ)で昨季の投手2冠に輝いた6年目右腕・柳は6回6安打1失点と好投すれば、エース左腕の大野雄も11日の阪神戦(甲子園)で6回5安打2失点にまとめ、開幕へ向けて着々と準備を進めている。

 そんな左右のエースに対し、小笠原は尻叩きをもくろんでいる。「僕が下からケツを叩けるようにやっていけば、もっとチームの状況も良くなると思う。あの2人に引っ張られるようじゃ、まだまだなので。今季の終わりぐらいには『あいつにケツ叩かれて頑張れました』みたいに言ってもらえるような結果を出していきたい」と意気込む。

 もっとも〝援護射撃〟も忘れない。15日の巨人戦(バンテリン)で先発するが、25日の巨人戦(東京ドーム)で開幕投手を務める大野雄に「しっかり大野さんに『こういう感じです』と見せられるような投球内容にして、開幕に向けていい弾みをつけられたらなと思います」とおみやげを渡すつもりだ。

 小笠原自身は昨季は巨人戦に3試合に登板して防御率6・43と打ち込まれた。苦手チームにしているが「自分のスタイルでしっかりと抑える。(巨人打線はオープン戦で)得点力不足とは言われているが、やっぱりつながったら怖い打線なので、しっかり一人一人抑えていきたい」と気を引き締めた。