中日・立浪和義監督(52)が15日の巨人戦(バンテリン)に6―2で快勝も兜の緒を締めた。

 0―0の初回二死満塁の好機で「6番・捕手」で先発出場した木下が相手先発・山口からグランドスラムを決めて先制。この一発が値千金の一打となり、25日からの開幕カードで激突する巨人との前哨戦に勝利した。

 しかし、立浪監督は木下の前の無死満塁から4番・ビシエド、5番・高橋周が凡打に倒れたことで笑顔はなし。「木下がいいところで打ってくれたが、できればその前に1点取っておかないと。二死から打つことは難しいんで、木下がカバーしてくれたが…。満塁ホームランなんで、こんなん最高なんですけど、まだまだいい展開で勝っていった中でも、反省していかないと。そこを忘れないようにね」と指摘した。

 その上で「あそこでもし木下が打ててないと、やっぱり相手に流れがいく展開になってしまう。初回の絶好期っていうのを逃すと、その後の試合展開が必ず悪くなるんで」と気を引き締めた。