AKB48の入山杏奈(26)が16日、東京・秋葉原のAKB48劇場で卒業公演を行い、約12年在籍したグループから卒業した。今後は主に女優として、日本とメキシコを中心に世界を股にかけて活動する意向だ。

 入山は2010年、10期生として加入し、これまで14枚のシングル選抜入りした。18年にはドラマ出演のためメキシコに留学。その後も日本とメキシコを行き来しながら芸能活動を続けていたが、昨年コロナ禍で日本に帰国していた。

 1曲目は初めて選抜入りした「真夏のSounds good!」で、「次のSeason」「初恋は実らない」「ラベンダーフィールド」を立て続けに披露。冒頭MCで、入山は「疲れた~!」と苦笑いしつつも「卒業の実感がないけど、名前の書いたうちわや、よく知っている顔の人がいて、ハッピー!って感じです。ハッピーな1日にしていきましょう!」と呼びかけた。

 アンコールでは、人魚を思わせる白を基調としたドレス姿で登場。「君の第二章」を仲の良かった卒業生の木﨑ゆりあらメンバーと一緒に歌うと、目からは涙がこぼれた。

 卒業スピーチで、入山は「AKB48に入ってよかったです。AKBが大好きです。AKBに入って本当に幸せでした。本当に本当に本当にありがとうございました」と涙で感謝した。

 今後については「演技、俳優として活動できるように頑張りたいです。メキシコ留学は私の人生で切り離せない。メキシコでのお仕事も頑張りたいし、ドラマや映画に出られるように頑張ります」と決意表明。4月4日から、NHK第2ラジオ「まいにちスペイン語」で、ワンコーナーを担当することも明かした。

 なお、来月3日に神奈川・横浜ぴあアリーナMMで行われるAKB48コンサートでは、卒業セレモニーを開催。入山は卒業生として参加し、女優としての旅立ちをメンバーから祝われる。