吉本興業は4月9日に埼玉県越谷市のM2 SPORTS FIELDで野球好き芸人や元プロ選手による子ども向け野球教室「Yoshimoto Enjoy Baseball」を開催する。

これまでは野球経験の有無に縛りはなかったが、4度目の今回は初の未経験者のみでの実施。発起人のトータルテンボス藤田憲右(46)をはじめ、元プロ選手で片岡治大名義などで西武や巨人で活躍した片岡保幸氏(39)、お笑い芸人の漢咲コータロー(29)がコーチとして参加し、競技の楽しさを伝える。

高校時代に野球部のエースとして活躍し、今年2月に日本野球連盟の指導者ライセンスも取得している藤田は「まず、野球は楽しいことなんだというのを伝えていきたいです。保護者の方々には是非こどもたちの背中を押してあげていただきたいです!」と意気込んだ。

これまでは全て東京・明治神宮外苑室内球技場など都内での実施。初の埼玉開催、そして未経験者との交流に向けては「まだ来たことのない子どもたちにお会いできるのが楽しみです。いずれいろいろな地方でもやれたらうれしいですね」と語った。

募集は始まっており、対象は5歳から小学4年生まで。すでに定員40人に対して半数を超える応募が集まっているという。企画の発端は小学生の野球競技人口減少も一因となっており、きめ細かな教室とするため、人数次第では年齢に応じて2組に分けて実施する。 藤田自身も小学生の息子の少年野球チームのコーチを務めるなどしており、現状は日々感じ取っている。「大人が当たり前のようにできていることが、子どもにとっては難しいことだったりする」といい「伝え方に工夫が必要だと実感しています。これからも、最初の印象で野球を始めてくれる、続けてくれるかが決まるぐらいの覚悟で臨みます」と思いを込めた。

片岡氏は前回も参加予定だったが、直前の体調不良で無念の欠席となっていた。待望の初参加へ向け「参加される子供たちと楽しく過ごして、ひとつでも多くのことを学んでほしいなと思います」と力を込め「子供だけではなく、親御さまにも野球に興味を持っていただけたら」と話した。

現役時代は俊足巧打の内野手として活躍。元プロとして伝えたいことには「続けることの大切さ」を挙げた。「対象年齢が低くなるほど伝え方が難しいです。今回は未経験者が対象ということで、いかに分かりやすい表現で伝えるかを意識したいです」と藤田同様にわかりやすい指導を目指す。

「Yoshimoto Enjoy Baseball」第4回は4月9日午前10時半(2クラスの場合は10時15分)からで、参加費は2500円。内容はボールの投げ方や捕り方、打ち方など基礎動作のレッスンを行っていく。応募は教室の公式SNSなどに記載のメールアドレスで募集している。