これぞ「令和の名勝負」――。巨人・岡本和真内野手(25)がロッテの〝令和の怪物〟佐々木朗希投手(20)からグランドスラムを放った。

 18日のロッテとのオープン戦(東京ドーム)、3点を追う5回だった。佐々木朗から坂本とポランコが粘っての連続四球などで二死満塁とし、打席が回る。カウント2―2と追い込まれるも、シュートして真ん中低めに入った5球目の159キロ直球にバット一閃。センターバックスクリーン右へ飛び込む逆転の5号満塁弾となった。

 上半身のコンディション不良で2試合欠場していた4番の〝快気祝い弾〟に巨人ベンチはお祭り騒ぎ。ここまで抑え込まれたウップンを一振りで晴らした。

 この日が佐々木朗と初対戦となった巨人。3戦無失点の右腕の前に巨人打線は初回、坂本の中前打のみに抑えられた。2回に守備のミスで1点を返すのがやっと。3回に自己最速タイとなる163キロをマークされた。一軍デビューとなったポランコも2打席連続空振り三振に倒れるなど、4回まで3安打6三振と封じられていた。

 主砲の豪快な一発で怪物を仕留めた巨人打線。このまま勢いに乗って開幕を迎えられるか。