アイドルと女優、集まれ! 東京女子プロレスを運営するサイバーファイトの高木三四郎社長(52)が、〝IWGP(アイドルレスラー・グランプリ)構想〟を掲げた。

 同団体は19日に単独では初となる東京・両国国技館大会を開催。アイドルグループ「SKE48」の荒井優希(23)がインターナショナル・プリンセス王者の伊藤麻希(26)に挑戦した。

 昨年5月のデビュー戦で敗れた王者からマイクスタンドで絞められるなど厳しい洗礼を浴びながらも、ドロップキック、サソリ固めで反撃。10分過ぎには必殺のファイナリー(カカト落とし)を成功させたが、あと一歩が及ばず、伊藤デラックス(変型テキサス式四つ葉固め)で敗れた。

「いろいろな点で劣っていた」と敗戦を振り返った荒井は「これからもっと続けていく理由ができたし、少しずつ伊藤さんとの差を埋めて次は勝ちたい」と一からベルトを狙う決意を示した。

 この試合を見守っていた高木社長は「人に見られているという部分ではプロレスラーより大舞台を経験しているので、勝負度胸はあった」とデビューから約10か月でタイトル戦の舞台に立った成長ぶりに目を細めた。

 しかもこの日は〝平仮名じゅりあ〟ことアクション女優の長野じゅりあ(26)が鮮烈デビュー。そこで「第二の荒井、じゅりあ」発掘のため、高木社長が年内開催を目指すのが「IWGP」だ。

「アイドルや女優を集めたグランプリをやりたいと思っている。いろんなアイドルグループが解散しているが、まだまだ世に出たいと思っているなら東京女子に来てもらいたい」と呼びかける。実際に大手アイドルグループから「興味がある」と打診があったという。

 そのためにも、まずは荒井とじゅりあのさらなる活躍が必須。抜群の知名度を誇る二枚看板を武器に、東京女子が業界盟主の座を狙う。