【アリゾナ州テンピ発】今年はどんな「SHO TIME」を見せてくれるのか。エンゼルス・大谷翔平投手(27)が19日(日本時間20日)、本拠地でのダイヤモンドバックス戦に「2番・DH」でオープン戦初出場。いきなりのアーチこそ飛び出さなかったものの、第2打席で初安打初打点をマークした。

 相手先発は、昨季は韓国球界でプレーし、今春のキャンプに招待選手として参加しているストレイリー。2016年にレッズで14勝(8敗)をマークしたことのある技巧派右腕で、3年ぶりのメジャー復帰を目指している。

 第1打席は初回一死走者なしの場面。初球見逃しストライク、2球目はファウル、3球目を打つと、打球は中前に抜けるかという当たりだったが、大谷シフトで二塁ベース後方で守っていた遊撃手正面へのゴロとなった。

 無死三塁で迎えた2回の第2打席では、内角球を詰まりながらも振り抜き、左前に落ちるタイムリーとした。大谷は一塁ベース上でちょっと首をかしげながら苦笑いだった。

 続く第3打席で代打を出され、2打数1安打1打点。記者会見の予定がなかったため、そのまま笑顔で球場を後にした。試合前にマドン監督は「ひとまず2打席の予定だけど、本人が希望すれば3打席もOK」と話していたが、大谷としてはこの2打席の内容に納得したようだ。今年はロックアウトによりキャンプやオープン戦の期間は例年よりも極端に短くなってしまったが、ここまで順調に調整できているのは何より。投手としての初登板は21日(同22日)のロイヤルズ戦が予定されている。

 大谷の名前がコールされると8173人が詰めかけた球場内からは大歓声。この日の気温28度ということもあって夏日のような熱気が漂い、打席の途中では「オ、オーターニ!」とのかけ声が飛び交うなど、昨季の大活躍で今季はさらなる注目も集まっている。

 今季から就任したモンゴメリー・ベンチコーチは、大谷について「後ろに座ってグレートネス(素晴らしさ)が起こるのをゆっくり見ていたらいいんだ」と話した。大谷はそんな周囲の期待にもキッチリ応えてくれそうだ。