パドレスのダルビッシュ有投手(35)は21日(日本時間22日)にアリゾナ州ピオリアの本拠地でのロッキーズ戦にオープン戦初登板して3回を3安打無失点、6三振1死球だった。打者11人に45球。チームは4―8で敗れた。

 試合前から左翼から右翼へ強風が吹くあいにくのコンディション。初回先頭ハンプソンに風に乗った右越え二塁打を許し、続くロペスには遊撃内野安打でいきなり無死一、三塁のピンチを迎えた。だが3番モンテロをカウント1―2からスライダーで見逃し三振。4番トグリアが空振り三振した球を捕手が後逸したが、飛び出した三塁走者を挟殺プレーでタッチアウトにした。結果的に三振併殺で切り抜けた。

 2回は圧巻の三者三振。先頭ヌネスをカウント2―2からマイル(約153キロ)の速球で空振り。6番トレホもカウント1―2からカットボールでバットに空を切らせた。最後は7番ビラデをフルカウントから外角低めの速球で見逃し三振に斬った。3者連続三振で片付けた。

 3回は死球と右前打で無死一、二塁としたが、1番ハンプソンを2球で追い込み、高めの速球で空振り三振、続くロペスを注文通りの遊ゴロ併殺打に仕留めて無失点。試合を中継したバリー・スポーツ・サンディエゴの解説者は「彼にとってパドレス2年目の今年は巻き返しのシーズン。35歳が25歳に見えるほど体はシャープでキレがあった」と評価していた。