2025年4月に開催される日本国際博覧会(大阪・関西万博)の「キャラクターデザイン公募 最優秀作品 記者発表会」が22日、都内のホテルで行われた。

 関西万博の公式キャラクターが最終候補の3案から正式決定した。同万博では20年8月、ひと足先にロゴマークが決定。「いのちの輝き」をテーマに細胞が連なるマークが「面白い」「気持ち悪い」と、賛否両論が巻き起こった。

 今回の公式キャラクターは、水の妖精のような物体が、そのロゴマークを頭にかぶったもので、見た目のインパクトはロゴマークよりもさらに強烈なものになっている。

 選考委員を務めたタレント・中川翔子(36)は「このキャラクターに心を奪われましたね。会場に行った時にこの子が歩いていたら、すごく興奮しますね! スター性を秘めていると思います。ブッ飛んだデザインだと思います。日本全体、海外でも盛り上がって、人気が出ることを願って応援してきたいと思います」と話した。

 だがロゴマーク以上に公式キャラクターも賛否両論が渦巻いている。キャラクター決定を伝えた同万博のSNSには「気持ち悪い」「いやかわいい」「ドラクエのモンスターみたい」など、さまざまな書き込みが見られた。

 広告代理店関係者は「万博への話題作りとしては大成功。1970年に開催された大阪万博でも、岡本太郎さんの『太陽の塔』に賛否両論が巻き起こりました。今回のロゴマークも岡本先生を意識して制作されていて、DNAを受け継いでいる。時間がたてば、評価されるキャラになると思います」。〝前衛芸術キャラ〟として、愛される要素満載というわけだ。

 選考会議の座長を務めたグラフィックデザイナーの原研哉氏も「千変万化するのがこのマークの魅力。同時に産み落とされたシンボルというのは、まだほとんど意味がない。空っぽの器で、みなさんの期待や思いが寄せられて、初めてシンボルになると思います」と力説する。

 ちなみにキャラクターの名前はこれから公募されるそうで、こちらも大いに盛り上がりそうだ。