東京五輪・パラリンピック組織委員会の橋本聖子会長(57)が平和への思いを熱弁した。

 橋本会長は24日に都内で行われた理事会に出席し、冒頭のあいさつでロシアによるウクライナ侵攻について言及。北京パラリンピックでロシアとベラルーシの選手の参加が認められなかった点と、日本など37か国のスポーツ大臣によるロシアとベラルーシの国際大会参加禁止などを盛り込んだ共同声明に触れた上で「ロシアによるウクライナ侵略は政府も表明している通り、明白な国際法違反であり、決して許容できることではない。スポーツの関係団体が結束して対応して、ウクライナに対する連携を示していくことが重要だと思っている」と訴えた。

 五輪・パラリンピックは〝平和の祭典〟と言われてきた。だからこそ「平和は五輪・パラリンピックを貫く根幹のメッセージであり、東京大会でもコロナ禍を乗り越え、世界中のアスリートが集まることで連帯を示すことができた」と意義を強調し、ロシアの行動に疑問を投げかけた。