大相撲春場所13日目(25日、大阪府立体育会館)、幕内琴ノ若(24=佐渡ヶ嶽)が大関正代(30=時津風)を撃破。3敗を守り優勝戦線に踏みとどまった。勝てばカド番脱出となる相手に立ち合いで真っ向勝負。ノド輪で相手を体を突き起こすと、最後は力強く寄り切った。

 初場所に続く2桁白星に取組後は「思い切って行くことだけを考えていた。最後まで攻めきれたのがよかった」と振り返った。負ければ優勝争いから完全に脱落となるところだったが、崖っぷちで踏みとどまった。琴ノ若は「一日一日、自分の相撲をやり切るだけ。残り2日勝たないと話にならないので自分の相撲を取り切りたい。相手が誰であろうとやることは変わらない。気持ちを崩さずに思いっきりいければいい」と気合を入れていた。