【アリゾナ州テンピ発】エンゼルスの大谷翔平投手(27)は27日(日本時間28日)に本拠地でのジャイアンツとのオープン戦に「1番・DH」で先発出場し、1打数無安打2四球だった。チームは1―6で敗れた。
 相手先発は右腕カッブ。通算63勝のベテランで昨年は同僚で大谷に次ぐ8勝(3敗)を挙げたものの、オフにジャイアンツにFA移籍した。

 初回先頭は初球を豪快に空振りするも2球目からは4球続けてストライクゾーンを外れ、四球で歩いた。2回二死無走者はカウント3―1からファウルを2球続けたが、7球目は大きく外れ、2打席連続四球となった。怖さを熟知しており、勝負してくれなかった。

 5回二死二塁は3番手の救援右腕リテルと対戦。フルカウントからの6球目、外角変化球を自信を持って見逃したが、判定はストライク。大谷は首を振ってベンチに戻った。6回でクラブハウスに引き揚げた。

 試合前はフリー打撃は行わずブルペンで調整。捕手スタッシ相手に1球ごとに球種を伝えて21球。ここで英語でスタッシに「もう1セットお願い」と、2セット目へ。

 約3分のインターバル後、サインを出してもらって22球投げた。スタッシは「いつも通りアメイジング」とだけ語った。メジャー5年目で自身初の大役に順調だ。

 マドン監督は試合前に「恐らく大谷を先頭で起用していくだろうね。彼が先頭でやることが好きだし、いいバランスを作り出していると思う。彼自身も(1番が)好きみたいだし」と今季の1番起用を明言。4月7日(同8日)の本拠地でのアストロズとの開幕戦に「1番・投手」で出場して、先頭打者弾を放ち、勝ち投手という漫画のような展開になるかもしれない。楽しみだ。