歌舞伎役者の市川海老蔵(44)が、義姉でフリーアナウンサーの小林麻耶(42)からネット上で批判されている騒動について、海老蔵の所属事務所が初めて言及した。本紙の取材に「コメントは予定していない」と静観の構えを示しつつ、法的措置は否定しなかった。今後は海老蔵の意向次第で事態が大きく動きそうだ。

 小林はブログやユーチューブ動画で、連日のように海老蔵への批判を続けている。内容は主に、①海老蔵が不当に自身を姪の麗禾ちゃん(市川ぼたん=10)と甥の勸玄君(9)に会わせないようにしている。②乳がんで闘病した妹でフリーアナの故小林麻央さん(享年34)に対し、夫である海老蔵が選んだ治療法は適切ではなかった――との主張だ。

 小林はこれまで報じられなかった、にわかに信じがたい話も次々とぶっちゃけている。例えば、中東で歌舞伎を公演した海老蔵に9000万円を貸し、いまだに返金されていないなどと主張。事実かどうかは定かではないが、麻央さんが2017年6月に亡くなって以降、ここまで両者の確執が明るみに出たのは初めて。当の海老蔵は、小林の批判に沈黙を守っており、反論もしていないが、事態は少しずつ動きだしそうだ。

 まず、海老蔵の事務所が一連の騒動について取材に初言及した。

 海老蔵の事務所に「小林さんが海老蔵さんを批判していることについて、否定コメントの発表、法的措置など対応予定はあるか?」と尋ねると、「事務所としては特にコメントは予定しておりません」と回答。小林のさまざまな主張に対し、現時点で反論しないという。そこで9000万円の貸与について聞くと「弊社としましては事実確認ができておりません。また、ご家族間のことですので、コメントは差し控えさせていただきます」とした。

 気になるのは、法的措置についての質問には触れていないことだ。

「法的措置の可能性は排除できないでしょう。今回の騒ぎは海老蔵さんの仕事ではなく私生活の問題。そのため事務所は動きづらいですが、許容できる範囲を超えた場合などは、海老蔵さんが法に訴えることはあり得る。事務所が静観している以上、キャスチングボートを握っているのは海老蔵さんで、その一存で事態が動くことになりそうです」(梨園関係者)

 海老蔵は、今はひたすら小林の批判に“ニラミ”を利かせているのだろう。

 また、周囲も動きだしそうだ。

 小林と、元夫で整体師の國光吟氏は、昨年4月の離婚後も関係は良好。2人は“タッグ”を組んで海老蔵批判を展開している。だが騒動が大きくなったため、國光氏の家族もさすがに腰を上げたという。
「國光さんが自分の家族との関係を断っているので、家族の方たちは國光さんの海老蔵さんに対する批判に頭を抱えています。怒ってもいるそうです。家族の方たちは今後、弁護士を通し、國光さんと接触を図ろうとしているようです」(テレビ局関係者)

 騒動の収束が見通せなくなり、海老蔵側と國光氏の家族側は、法的措置の検討や弁護士の介入を通して打開を図ることになりそう。

 これが奏功して“停戦”し、丸く収まればいいが――。