ブルージェイズの菊池雄星投手(30)は27日(日本時間28日)にフロリダ州ダンイーデンで行われたフィリーズとのオープン戦に先発し、ハーパーに2打席連続弾を浴びるなど計2回2/3を投げ、6安打5失点、2三振2四球だった。打者16人に60球。チームは5―10で敗れた。

 初回、先頭グリゴリアスを2球で一ゴロ、2番セグラを3球で中飛に打ち取り、テンポ良く二死を奪ったが、昨年のナ・リーグMVPに輝いた3番ハーパーに格の違いを見せ付けられた。初球、甘く入ったカーブを右越えに運ばれた。4番カステラノスはカーブで空振り三振に打ち取った。

 続く2回はわずか3球で二死を奪った後、左前打、四球で一、二塁のピンチ。だが9番ヘイズリーを左飛に打ち取りきっちり無失点で切り抜けた。3回は一死一塁から、またもやハーパーに2打席連続となる2ランを右中間へ叩き込まれると、カステラノスに四球、リアルミュートに中前打を許した。このイニングの球数が18球、初回からの合計が53球に達したところで降板となった。

 だが、キャンプ短縮によるオープン戦の特別ルールで、菊池は続く4回もマウンドへ。しかし先頭グリゴリアスに右中間へソロ弾を叩き込まれ、続くセグラをボテボテの遊ゴロに仕留めて一死を取ったところで交代した。調子は悪くなさそうだが、新たな戦いの場となるア・リーグ東地区は強打者ぞろい。左打者に3被弾は不安材料だ。