成功のカギは〝ローカルスター〟だ。女子ソフトボールの新リーグ「JDリーグ」が28日にZOZOマリンスタジアムで開幕。トヨタ自動車が後藤希友の好投などでビックカメラ高崎を1―0で下し、記念すべき初白星を飾った。

 女子ソフトボールは昨夏の東京五輪で金メダルに輝く一方で、次回のパリ五輪では採用競技から外れた。そこで盛り上がりを維持するべく、16チームを東西2地区に分けて争う新リーグを結成。だが、プロ野球の日本ハムで球団代表などを歴任した島田利正チェアマン(66)は「リーグの期待の顔は必ずしも全国区じゃなくてもいい」との見方を示している。

 いったいどういうことか。島田チェアマンは「例えば当時の日本ハムの選手で言うと、稲葉(篤紀)や西川(遥輝)が本当に全国区の人かと言われたら違うかもしれないけど、北海道ではすごい人気があった。それでいい」と説明した上で、次のようなテーマを掲げた。

「各チームごとに人気のある選手を作っていかないといけない。もちろん全国区の選手が1人いればキー局の番組などで取り上げてもらえるかもしれないが、その選手がいない球場での集客につながるわけではない。やっぱり各チームでローカルのスター選手が出てこないと、本当の盛り上がりは生まれてこない」

 全チーム、地域が一つになってこその「JDリーグ」。1人のヒロインに頼らない〝全員プレー〟で独自のスタイルを築き上げる。